肩こりが治らないのは…

IMG_4380ずっと肩こりで悩んできた方は、これまでにいくつもの治療法を試してきたのではないでしょうか。整骨院、接骨院、鍼灸院、整形外科、マッサージ店、カイロプラクティック、整体、クリニック、指圧など、いくつもの「場所」に足を運んだという方も多いと思います。しかし、みなさんは、これらの「場所」の違いを理解していますでしょうか?

まずは、これら「肩こりになったら行くところ」の区分けを整理しておきましょう。

 

 

 

 

《整骨院、接骨院》

2016_05_18_111整骨院と接骨院は、名前が少し違いますが、実は全く同じ施設です。国家資格保持者である柔道整復師が、患者さんの治療を行います。中にはリラクゼーション目的のマッサージをしているところもありますが、基本的にはカラダの異常に対する治療を行うのが役割です。

 

そのため、健康保険も使うことができます。注射を打ったり薬を処方したりすることはできませんが、手や電気治療器を使って患者さんの身体に直接働きかけます。なお、昔は「ほねつぎ」と呼ばれることもありました。

 

 

 

《整形外科》

IMG_4404整形外科は、内科や泌尿器科と同じように、病院の診療科の一つです。

つまり、医師が患者さんの診断や治療を行う場所で、もちろん保険が適用されます。

直接患者さんの身体を良くする治療は行っていないところが多いのですが、レントゲン撮影、痛み止めの注射、薬の処方は可能です。

 

 

 

 

 

 

《マッサージ店等》

マッサージ店や整体院などは、国家資格が必要ありません。中には各協会の民間資格を発行しているところもありますが、全くの素人がお客さんの身体を施術して悪化させてしまうという事故も増えているようです。正式には「治療」ではなく、保険も適用されません。

 

 

 

 

 

整骨院は患者さんに近い立場で、そして身体の構造を把握している専門家として、治療を行うことができる存在であることがおわかりいただけましたでしょうか。しかし、整骨院であればどこでも一緒というわけではありません。なぜなら、柔道整復師の免許を取る専門学校では、肩こりの治療法を教わらないからです。

具体的な治療法は、それぞれの柔道整復師が現場で先輩から教わり、勉強会やセミナーで勉強し、そして経験を重ねていく中で身につくものなのです。ですから、「どこに行っても一緒」「どうせまた治らないだろう」とは思わずに、ぜひ自分が頼れる整骨院を見つけて欲しいと思っています。